「天満屋ハピータウンカップ2006サイクル耐久レースin岡山国際サーキット」に出場。(相変わらず長いタイトル・・)
ツールド沖縄までもう残り1ヶ月あまり。(あっと言うまじゃ)
今月はこの耐久レースと、22日に鈴鹿で4時間耐久レースを走り、来月の沖縄へ向けて体調をピークに持っていこうという作戦である。
出場クラスは3時間オープンソロ。約90名がエントリしている模様。
さてこのレースでの主なテーマはずばり「我慢すること」。
ま、先日の鈴鹿でもそうだったが、どうも集団の中でじっとしているのが苦手で、ついつい集団の先頭付近で頑張って足を使い切ってしまいがち。そこで後半に余力を残せるよう少々怖くても集団の中でじっと身を隠す練習も必要ではないかということで、このレースで試してみることにした。
さてそれと今回のレースではいつもと大きく違うことがひとつ。
何と初めて奥さんそして小学生の息子二人が応援にやってきたのです。
普段はお子様たちが加入しているバスケットボールクラブの練習や試合のため、わざわざオヤジが出るレースなんかを見に来るなんてことはないのですが、この日はたまたま子供たちも奥さんも完全にオフ。
「ん?そうなの。ならレースでも見に行く?」と奥さんと子供に軽く聞いたところ、「うん、別にいいよ」との軽い返事。(エ?マジ?)
ま、そんなこんなで、とりあえず家族を乗せて朝4時半に自宅を出発。
7時半くらいに会場に着いてオイラは早速レースの準備を開始。受付に行って、ゼッケンを付けて、着替えて、顔と腕に日焼け止め、足にはスタートアップオイル、そしてケツにはアソスクリームを塗って、ボトルを用意して、自転車を点検して、ほっと一息ついてふと子供の方を見ると、二人ともゲームに夢中になっていた。(ん? ま、いっか・・)
レースは9時スタートの予定だったが、大幅に遅れて9時30分ごろになってやっとスタート位置に移動。
そして9時40分。昨年と同様に、ロードもMTBもママチャリも、オッサンも子供も女性も、みんな一斉にスタートした。
かなり先頭から離れてのスタートだったので、まずは先頭集団に入るべくペースを上げていく。
が、ペースの遅いママチャリや子供たちに阻まれて中々スムーズにスピードを上げれない。
結局先頭集団に無事合流できたのはほぼスタート地点に戻ってきた時だった。
すでに心拍数は170オーバー。(ぶへ〜!)
さてここからは、集団内でいかにじっと我慢して足を使わずにいるかがテーマ。
ただ集団が中切れを起こして取り残されてしまうのを避けるため、マークすべき選手だけは目の届く範囲に入るようにしておきたい。
ちなみに今回マークする選手は、キナンCCDの相良選手と、NUSファンクラブの清原選手である。相良選手は去年も上位入賞した実業団選手。清原選手は7月のグランフォンドでも一緒に走って顔見知り。ツールド沖縄に何度も出場経験を持つ実力者である。
両名ともさすがに位置取りがうまい。
スタートから30分も経つと周回遅れの選手がかなり目立ってくる。
「前に子ども〜!」とか「真ん中にママチャリ〜!」という声が集団内のあちらこちらであがる。(ふえ〜!)
できるだけ集団の前方を注意して走行するが、子供やリカベントは背が低く突然現れるのでとても怖い。(うわっ!)
1時間くらい経ったころだったか、集団前方左側でついに集団落車が発生。オイラはやや後方にいたので余裕をもって避けることができたが、それにしても怖い。
2時間が近づくころになると、先頭付近に2時間耐久の選手が集まり始めた。
チーム員のN氏も今回は2時間クラスなので、先頭付近を陣取っている。
ゴール前の直線で2時間を超えるアナウンスが聞こえた。
結構微妙なタイミングであるが、先頭でスプリントをやっているのが見える。
どうやらゴール手前で2時間が過ぎたよう。もしゴールを過ぎていたら、その選手だけでもう1周やり直すとこだったらしい。(それも面白い・・)
2時間耐久の選手がいなくなって、コース上も一気にスッキリした。
とりあえずママチャリや小さな子供がいなくなっただけでもありがたい。
先頭集団は約50人くらい。まだかなり多いが、この中には周回遅れの選手や、チームで交代した選手も多数含まれるので、本当のライバルが何人残っているかが全然わからない。
とりあえず、マークしている二選手の動きだけは注意するようにする。
去年初めてこのレースに出場したときは、2時間を超えるころから足が攣り始めたのだが、今日はまだまだ大丈夫そう。やはり前半おとなしく走っていたことが効いているようである。
ふと、ホームストレート前を過ぎるときに、息子たちの声援が聞こえた。
「あ、おった!」「頑張れ〜!」なんて声がかかっている。とても嬉しいがちょっと気恥ずかしい・・ハハ。
しばらくすると、集団のペースが急に上がり始めた。
どうやら、先頭では競輪選手(体つきで判断)が引いているようである。
集団も縦長になり、所々で分断しかかっている。
「これはマズイ」とオイラもペースを上げて集団前方へと、一気に移動。
先頭集団に無事たどり着いたと同時に、その競輪選手はピットインしていった・・。
どうやら選手交代のようである。(なんじゃそりゃ!)
先頭集団は30名くらい。かなり減ったような感じ。
次々と周回遅れの選手が合流しては千切れていくような感じである。
しかし、ここまでくるとだいたいどの選手が生き残り組かが判ってくる。
適当に先頭でローテーションにも加わりながら、マークすべき選手を見定める。
と、一時姿を消していた清原選手が先頭に上がってきた。
「いや〜、出遅れてしまいました」と、どうやら中切れ集団に取り残されそうになってしまったらしい。
残り30分を切る。そこで相良選手が前に出てペースを上げ始めた。
先ほどまで30〜35km/hくらいで走っていたホームストレートを40km/h超のペースでグイグイと進んで行く。どうやらここでリストラを開始するようである。(ゲゲ・・)
慌てて真後ろに付くオイラ。ホームストレートから徐々に上って峠を越える。
と、相良選手がペースを落として振り返る。で、オイラと目が合った。(ん?)
どうやら一緒にリストラに加われとの合図らしい。
とりあえず同じくらいペースを維持しながら先頭を引くことにする。でもあまり無理をしないで早々に後ろの選手に合図を出して先頭を交代。集団の最後尾まで下がる。
集団は一気に小さくなって10名くらいになっていた。
ホームストレートに戻る。
また相良選手がペースを上げる。(ふえ〜っ!)
集団が縦長になって、やや途切れ途切れになってきた。
「おっと、やばい・・」と、集団後方から加速して相良選手に追いつく。
それにしても凄い。やっぱり実業団選手は違う。。
残り3分。ゴールが迫ってきた。
ホームストレート前を過ぎるときに「あと1周やで〜!」と誰かが叫んでいる声が聞こえた。
裏ストレートを抜けるころに、場内アナウンスにてカウントダウンが始まる。
「5、4、3、2、1・・はーい3時間が過ぎました〜!」と聞こえた。
一気に緊張が張り詰める。
集団は10名くらい。しかしスプリントに参加しそうな選手は5名くらいと思われる。
さすがに6時間耐久のゼッケンを付けた選手は見当たらない。
さてこの中に3時間オープンソロの選手は何人いるのか?
何とか3位以内に入って表彰台に立ちたい。
ヘアピンを下ってゴール前の上りに差し掛かる。
集団は完全に牽制状態。
オイラは先頭から五番手くらいに位置取って、前の様子を伺う。
と、ここで先頭のBREZZAの選手が一気にスピードを上げた。(き、来た〜!)
オイラもまず前の選手をかわして一気に加速する。(うっりゃ〜!)
しかし、前の三選手との間がなかなか詰められない。(くぉ〜!)
ゴールが見えてきた。何とか右横にいる選手を抜いて3位を確保したい。
しかしゴールはかなり狭い。
しかもゆっくりとゴールしている選手が多いので、スプリントでなだれ込むのは、かなり危ない状況。
とりあえず一番左端の空いたところを狙ってゴール!
しかし、3位の選手は最後まで抜けなかった・・(チクショ〜!)
ゴール後すぐにセンサーを外してピットへ向かう。
それにしても疲れた。ヘロヘロである。
それでも去年のヘロヘロ度合いに比べたらまだマシか。。
とりあえず中盤からいきたくなっていたトイレに行く。(ふぅ〜)
「たぶん4位だな・・」と半分諦め気味でピットに戻ると、N氏より何と「3位やで!」との一言。(エ?マジ?)
どうやら前の中の一人はチームエントリの選手だったようである。(ラッキ〜)
正式リザルトはこちら↓
http://www.webtsc.com/event/Cycle/2006/result/0610093h.files/sheet002.htm
ところで初めての表彰台である・・。
人の表彰式は何度も見たけど、自分自身が表彰台に上がるなんてことは初めてである。
ま、一緒に来たチーム員に「表彰台に上がるときは靴をぬがないとダメですよ」と言われて、「エ?そうなん?!」と簡単に信じてしまったくらい舞い上がってました・・ハハ。
さ、いよいよツールドおきなわまで1ヶ月。
はっきり言って、自分なりには去年よりもかなり良い状態に仕上がっている感じがしていたのだが、このレースでそれがある程度証明できたことが嬉しい。
さて次のレースは今月22日の「スズカ4時間エンデューロ」。
去年は突然仕事が入って出場を取りやめてしまったのだが、今年は日曜日に開催されるのでまず安心。しかし岡山に比べて出場選手のレベルも高そうである。
さて、この仕上がりでどこまで通用するのか?