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ツール・ド・おきなわ 2005 参戦記

チームに一人とんでもなく速いメンバーK氏がいます。
先の鈴鹿8時間耐久ソロで2位に入り、淡路島ツーリングではさんざん先頭を引いたあげくに、必ず逃げを決めるという強烈なメンバーです。

その彼の写真が今年のサイクルスポーツ3月号のフォトコンテストのコーナーに掲載されていたことが、すべての始まりでした。
そこには「ツールドおきなわ市民200kmレース」での先頭集団のゴールスプリント前の様子が見事に捉えられていました。
そして、その中での彼の表情に四十路前のオヤジはグっと心を奪われてしまったのである。
「なんて楽しそうなんだろう」と‥。

「ヨシ!オラも沖縄に行くど〜!」と決めたのはその写真を見てから5分後のことである。
「旅費はどうするんだ?」とか「ホントに会社は休めるのか?」とか「そもそも奥さんを説得できるのか?」といった様々な問題(どれも大きいゾ)はあるけれど、「ま、何とかなるだろ」とツールドおきなわ出場を決心したのでした。

ま、実際半年以上も時間があったので、どの問題もコツコツとクリアしていき(奥さん説得が一番の難関だったが)、はれて11月12日(土)に無事沖縄へと旅立つことができたのでした。

今回一緒に出場することになったのは、オイラを含めてチーム員6名。
200kmに出場する例のK氏を除き、その他は皆初出場である。(巻き込んだって噂がチラホラ)
うち1名は80kmに出場。その他は皆120kmにエントリしている。

さてさて、初めて来た沖縄は何しろ暑かった。輪行袋に入れたバイクと荷物を持って空港からレンタカーを借りに行くまでに、汗だくになる始末。
天気は曇り。明日のレースの天候も結構微妙な感じである。
ま、多少パラっと降った方が、楽になるような気もする。(全然パラじゃなかったけど)



那覇空港からレースのメイン会場である名護までは、高速で約1時間。(沖縄は結構広い)
本来、80kmや120kmレースに出場の選手は、スタート地点に近い国頭町に宿泊するのが便利らしいが、今回は200kmレースに出場するK氏が”水先案内人”なので名護に宿泊することにした。
バイクは前日に名護の受付会場で預ければスタート地点に輸送してくれるサービスがあるので、それを利用することに。そしてレース当日の朝は、ホテルからタクシーで集合地点の「リゾートオクマ」に向かうことにした。

明朝、4時半起床。
正直あまりよく寝れなかった。レースへの期待と不安が頭の中を駆け巡り、なかなか寝付けなかったのである。
しかも喉が非常に痛い。やや頭痛もする。見事に風邪をひいたようだ。2、3日前からちょっとヤバかったのが、本格的に現れたのかもしれない。(ま、マズイ・・)

外は真っ暗。雨は降っていないようである。
とりあえず朝食へ。チームに一人風邪薬を持って来ている人がいたのでいただくことにする。
今まで出たレースの中では、最悪の体調である。
「よりによってこんな時に・・」と思うが、もう仕方がない。
「ま、なるようになるか」と開き直り、K氏に見送られ6時にタクシーに乗って出発することにする。

集合会場のリゾートオクマからは、80kmに出るチーム員と別れてバスで普久川ダムのスタート地点まで向かう。
普久川ダムへの上りは、このレース最大の難所である。
全長約9km。高低差360m。そのはじめて見るそのコースをバスが唸りをあげて上る。
「かなり長いな・・」と、チーム員と一緒に顔を見合わす。

スタート地点には人だかりができていた。120kmだけで約300人がエントリしているらしい。
預けていたバイクを受け取り、軽くコースを走ってアップすることに。
身体が重い・・。しかし薬が効いたのか、喉の痛みはかなり治まっている。

120kmのスタートは9時15分ごろの予定。
ここを200kmチャンピオンクラスが通り過ぎてからのスタートのようである。
道路の右側半分に待機し、左側を通り過ぎる選手のために空けるようにする。
9時前。「まもなくチャンピオンクラスが来ます」とアナウンスされる。
と、いきなり山のふもとからヘリコプターがブワっと現れ、旋回しながら近づいて来た。
先頭集団を撮影しながら飛行しているようである。まるで特撮映画の撮影のよう。
正直、鳥肌が立った。周りからも「ウオ〜!」と歓声があがる。

そして、坂の向こうに先頭集団が現れた。
集団は20人くらいか。先頭をブリヂストンアンカーの福島(弟)がとんでもないスピードで引いている。こちらからの声援に一瞬笑顔を向けたように見えた。
そこから第二集団まではかなり開いていた。序盤にあの逃げ集団ができたようである。

チャンピオンクラスの後続がパラパラと通り過ぎる中、「スタート準備に入ってください」との案内。皆少しでも先頭の方へ行こうと詰めて行く。
が、その後いきなり「120kmのスタートは市民200kmの通過後に変更します」とのアナウンス。どうも市民200kmの先頭集団が、チャンピオンクラスの後続集団に近づいているようである。
が、左側には集団が通り過ぎるスペースがあまりない。「もっと右に寄ってくださーい!」と、右側の端にいたオイラ達の一部が、道路脇の溝の向こうにまで押し出される格好に。

10分くらい時間が過ぎて市民200kmがやってきた。これも速い。先頭の逃げがパラパラと来た後に、集団がドワーっと通り過ぎて行った。集団の先頭付近にはK氏の姿も見えた。
「がんばれ〜!」と皆で大声で声援を送る。
その後もしばらく後続の選手がパラパラと上ってくる。
と、しばらくして「スタート1分前です」とのいきなりのアナウンス。(エ?マジ?)

この隙間のない状態での「坂道発進」は非常に危ない。
「ダメ〜!」「危ないゾ〜!」「スタート止めろ〜!」などの罵声が飛び交う中を「パン」とスタート。(オワ!マジや・・)
あらゆるところで選手がフラフラとする中を掻き分けて何とかペダルを拾ってスタートする。

120kmレースのコースマップと高低図↓
http://www.tour-de-okinawa.jp/map_shimin120.html

スタートして200mほどはちょっとした上り。周りの人はほとんどダンシングをしながら駆け上がって行く。
分岐を北へ折れるといきなり下りへ。集団のまま道幅一杯を使って下って行く。
何とか集団の先頭が見える位置。近くには同じチームの者もいる。
結構皆スムーズに曲がるので、思ったよりも怖くない。
しかしスピードは想像以上に速い。下りながらでもペダルを踏まないと集団に付いていけない。

海岸線に出ると緩やかなアップダウンの続く道に。ますますスピードは上がる。
途中工事で道幅が半分になっている個所がある。
「右に寄るよ〜!」と声をかけると「はい、どうぞ〜」と返ってくる。
かなり走り慣れている人が多いようだ。マナーもしっかりしている。
が、雨がパラついてきた。

しばらく行くと「奥」のスプリントポイントがある。
やや遠くに集団先頭が見えるが、特にスプリント合戦をやっているようには見えなかった。
ここを過ぎると、少し上りがあると聞いている。
と、いきなりその上りが始まった。しかしペースはそれほど落ちない。
しかも上りがかなり続く。心拍数は何と187。いきなり最大心拍数である。(アレ?)

それにしても、周りの選手たちは元気である。ギアも1枚2枚違うように思う。
まだまだ序盤。踏むよりも軽いギアで回していきたいところだが、そんなことを言ってられない状況だ。(こんなところで千切れてしまっては妻に合わせる顔が・・)
それにしてもかなりのペースである。なぜ周りの選手が上っていけるのか不思議なくらいである。(それともやはりオイラの調子が悪いのか・・)

やっと峠が見える。
先頭集団の後方で、ほとんど千切れかけながら峠を越える。
下りで集団を追う選手に運良く付いて、集団に復帰。(ぶは〜っ)
と同時に、雨が徐々に激しくなってきた。ていうか、ほとんど豪雨状態に。
雨粒が痛い。カラダに刺さるかと思うくらいである。

やや長いトンネルを抜けると、しばらくは海岸線をなだらかに進むコース。
レース前の予想では、数少ない補給ポイントと見ていたところである。
が、先頭集団は、豪雨の中をグイグイと40km/h以上のペースで突き進んで行く。
視界も悪く、なかなか補給する余裕がない。(なんじゃこりゃ〜)
しかしここで補給しとかないと、これから山岳区間に入るので非常にマズイ。
何とか背中のポケットにあるゼリーを雨もろとも補給する。

しばらくすると、前方から200kmレースの千切れ組がかなり目立つようになってきた。
その中をやや細長くなった先頭集団が縫うように走る。
雨は相変わらず、笑っちゃうくらいヒドイ。ついにどこが先頭だか判らなくなってきた。
が、しばらくすると集団のペースが急に落ちてきた。
与那の分岐が見える。ここからはいよいよ山岳ステージである。

グっと左へカーブして山道へ。
集団はかなり大きい。知らぬ間に80kmレースの選手も混じっていた。
徐々に勾配が上がる。しかしペースは落ちない。また心拍数は180台を越える。
はっきり言って、乗鞍ヒルクライムの時のペースよりも速いような気がする。
と、いきなりふくらはぎに痙攣が走る。(げ!)

まだレースは半分もいっていない。それなのにもう足に限界が来るなんて、完全に想定外である。
仕方ないので、ややペースを落とし、心拍数を170台まで落とす。
後続から次々に抜かれていく。(しかしなんて強いヤツらなんだ・・)

しばらくすると、それなりに同じようなペースの集団ができあがってきた。
完全にヒルクライムレースペースである。これくらいのペースなら何とかなる。
峠を越える。山岳賞ポイント地点である。(関係ないが)
それにしても雨がスゴイ。下りでは無理をせず前の選手に付いていくだけにする。
て言うか、足を休めなければならない。

普久川ダムのスタート地点が見える。この辺りからいきなり雨が止んできた。
短い上りを過ぎ、分岐を今度は南へと折れる。
下りで先行していた人に追いつく。そしてまた前の人に追いついてローテーションをする。徐々に集団が大きくなり気が付くと20人くらいの集団になっていた。
120kmクラスと80kmクラスの選手がちょうど半々くらい。200kmの選手も少し混じっている。
その中に80kmクラスで走るチーム員もいる。普久川の上りで抜かれていたようだ。

集団が大きくなったので、やや後方に下りて足の回復に努めるようにする。
ボトルから水分、そしてゼリーを補給する。
ちなみにボトルの中身はCCDドリンク。今年のレースはすべてこれである。それを2本。そしてアミノバイタルプロゼリーを5本と、ウイダーinゼリーを1本搭載してきた。
ウイダーはもう補給したので、残りはすべてアミノバイタルである。
これを30分に1回のペースで補給するつもりである。

さてこの集団はどれくらいの位置にいるのだろう?
先日の岡山サーキットで上位にいた選手もいるので、それほど遅い集団ではないようだ。
近くの選手に「これは第二集団くらいですかねぇ?」と声をかけると「さぁ〜全然判りませんねぇ」と返ってきた。(当然である)
下りきると、いきなりまた上り。そしてこれまた結構続く・・。
上りきると、少し平坦になる。そしてまた上り。これも続く・・。
ちょっと下る。そしてまた上る。橋を越える。また上る・・。
(なんじゃこりゃ〜!上ってばっかりやないか〜!)

しかも、結構なペースである。
上りではダンシングでグイグイ行く人が多い。
短い距離の上りならオイラもダンシングでいけるが、そんなレベルの上り坂はあまりない。
さすがに、徐々に集団から千切れる選手が増えてくる。
いきなり手を挙げて「すいません外れます」と、丁寧に脱落していく人もいた・・。
しかし、前からこぼれてくる人を吸収していくので、集団の人数はそれほど変わっていないようだ。
ちなみに一時回復したオイラの足も、また危険信号が点滅しはじめてきた・・。(ピー!)

幸いにも、下り基調の道が続きはじめた。
海岸線に出てしばらく行くと補給所があった。スポーツドリンクか水をボトルで手渡ししてくれる。
やや上り勾配のところなので、スピードも落ちてボトルが取りやすい。
空になったボトルを道端に捨て、スポーツドリンクを無事ゲットする。

この頃になると、ほとんど集団の一番後ろに落ち着いていた。
もうしばらく行くとあの有名な「源河の坂」である。
この足の状態では、とてもこのままこの集団について行けそうもない。しかし、何とか少しでも足を残しておきたい。

なんて考えているうちに「源河」への分岐の看板が目に入った。
「ゲ!もう来たのか!」と思うと同時に、坂に突入。あっという間に集団は縦に長くなり、それが徐々に伸びて、途切れ途切れになっていった・・。
夢にまで見た「源河の坂」。ほぼ想像とおりの急坂が一直線にビヨーンって続く感じの嫌なタイプの坂。
速度は15km/h台から10km/h前後まで落ちる。(こんなところ絶対20km/hで上がっていけない・・)
ちなみに、集団から千切れていく感じも、夢のとおりであった・・。

それにしても長い。
道路脇では声援をくれる人が増えてきた。
他のブログでも伝えていた「あともう少しやで〜!」と”騙す”某チームの応援団も確かに存在しました。ハハハ。(って笑ってる場合か!)

もう、ヘロヘロ状態でやっとのこさ峠を通過。
とりあえず、近くにいた2人と一緒に顔を見合わせ、「さ、行きましょうか?」とアイコンタクト。ややゆっくり目のローテーションを開始する。
もう一つの小さな峠を越え(こんなんあったんかいな!)、源河の関門を無事抜ける。

これでとりあえず完走できる。正直ホっとする。
残り10km。前方の選手を「回収」しながら徐々に人数が多くなってきた。もうそれほど頑張る必要はない。しかし、ローテーションで自分の番が来るとついつい頑張ってしまっていたようで、別の人に「そんなに踏まなくてもいいですよ」と言われてしまった。(ハハ、すいません・・)

残り5km。いきなりの上り坂。「え!こんなの聞いてないよ!」と思いながらフロントをインナーに落とす。
後で聞くと、ここが最後の重要ポイントになる所らしい。(オイラには関係なかったが・・)
天候はかなり回復し、ときおり日が差してきた。しかし暑い。

残り2km。先頭の二人がややペースを上げはじめた。
オイラはその後ろにつくだけで精一杯である。

残り1km。
「ああ、もうゴールだ・・」と、思う。
と、いきなり涙が溢れてきた・・。

あの写真を見てから約半年。
夢で何度も見た『ツールドおきなわ』のゴールである。

このレースに出るために、自分なりに結構頑張って練習したことや、とても良いライバルや友人にたくさん巡り会えたこと。そしてこんな自分勝手なオイラを笑顔で見送ってくれた奥さんや子供たちのことを思うと、どうしても涙が出る。
「本当にありがとう」って感じである。

残り500mの看板を過ぎる。沿道からの声援が大きくなってきた。
とりあえず最後は渾身の力でペダルを踏み倒して、ゴール!
(ほとんど力は残ってなかったけど)

結局リザルトは31位。タイムは3時間19分45秒。平均速度は36.08km/h。
出場約270人中、何と92人しか完走できなかったという、過酷なレース。

正式リザルトはこちら↓
http://www.tour-de-okinawa.jp/result/result2005.html#simin120

ちなみにあのK氏は、何と市民200kmで準優勝。(スゴすぎる・・)



それにしても、強烈なレースである。
今まで色々なレースに出場したが、全然格が違うような感じ。
コースの長さ、厳しさ。そして出場選手のレベルの高さ。
確かに、ヒルクライムも、クリテリウムも、エンデューロも楽しいけど、この『ツールドおきなわ』では、ロードレースの面白さを改めて認識させられたような気がする。

さ、これで本年のシーズンは無事終了です。
次の予定は、来年5月の美山サイクルロード。(えらい先やな〜)
その前に、もしかするとRitsあたりに出場するかも。

それまでは、また来年の「ツールドおきなわ」に向けて、一からカラダもココロも鍛えなおしていきます。(そうそう、来年は体調万全で・・)
ツールド沖縄 2005 | comments(24) | trackbacks(0)

ツールドおきなわ完走!

まだ沖縄のホテルにいます。
本日『ツールドおきなわ市民120km』を無事完走するができました。
今まで出たレースの中で格段に厳しく、辛く、そして感動したレースでした。

詳しくは後日報告します。
ツールド沖縄 2005 | comments(2) | trackbacks(0)

いざ出陣です

これから沖縄へ出発します。

もう既にアドレナリン出まくり状態です。
昨日は全く仕事になりませんでした・・ハハハ。

ではっ!
ツールド沖縄 2005 | comments(0) | trackbacks(0)
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