カノープスとは、太陽を除いて全天で2番目に明るい恒星なのですが(1番はシリウス)、北半球では真冬に水平線ギリギリでしか姿を現さないので、日本ではなかなか観ることができないという貴重なお星さまです。
(参考:
国立天文台|カノープスを見つけよう)
今年のカノープスは、2月6日(土)の晩あたりが月明かりもなく連休で休めるので一番の狙い目です。
で、その当日にGPV気象予報をチェックすると、近畿最南端である和歌山県の串本あたりなら何とか晴れそうな感じ。
てことで、16時くらいに大阪を車で出発して串本を目指しました。(ただし高速代が勿体ないのでほとんど下道で・・)
20時過ぎに串本に無事到着。
撮影スポットは、以前W800で下見した潮岬キャンプ場です。空を見上げると結構エエ感じに星が見えました。(おお)
で、早速撮影した画像がこちら・・。
CanonEOS6D + SIGMA15mmF2.8FISHEYE 30sec ISO6400
う〜ん、残念ながら水平線の近くにだけ雲があってカノープスは撮影できず。(惜しい・・)
て言うか、この水平線辺りまで晴れわたるというのは、かなり厳しい気象条件です。
次に狙ったのは2月10日(水)の晩。
で、また当日にGPV気象予報をチェックすると、これまた前回以上の好条件が見込まれそうな感じです。(おお!)
しかしこの日はもちろんお仕事ですので、どう頑張っても自宅を出発できるのは19時ごろ。カノープスが水平線から一番高い位置に上がるのは21時ごろですので、さすがに串本まで遠征するのは厳しい。
てことで、自宅から2時間くらいで行けそうで、南方の水平線がよく見渡せそうな場所を、Googleのストリートビューも駆使しながらネット上で探し回ります。
で、見つけた場所は、和歌山の日置川と周参見の間あたりの海岸沿いの道。
ただ街灯などの余計な明かりがあるかどうかはストリートビューでも分かりませんので、その辺りは行ってみてのお楽しみ(?)・・。
てことで、帰宅してから急いで撮影器材一式を準備し、ついでに奥様も連れだして、予定通り19時に自宅を出発します。
ま、奥様を連れ出したことにより、高速代もガソリン代も家庭内経費となりますので、高速道路をバンバン使って一気に撮影地に到着しました。(ラッキー♪)
んで、ネットで見つけたその海沿いの道は、幸いにも街灯などはなく真っ暗です。しかも交通量も全くありません。(ヨシ!)
そしてクルマから下りた瞬間に、もう肉眼でも水平線上にカノープスが輝いているのが見えました。(オオっ!)
で、一気に撮影した画像がこちら・・。
CanonEOS6D + SIGMA15mmF2.8FISHEYE f2.8 30sec ISO6400
CanonEOS6D + TOKINA16-28mmF2.8 16mm f2.8 30sec ISO6400
ちなみにそれぞれのお星さんの位置関係はこんな感じ・・
いやいや撮影できて良かった。(かなり嬉しい・・)
約1時間ほど撮影を堪能し、私も奥様も大満足して帰路につき、そして午前0時ごろに無事帰宅しました。
で、午前4時に起床。
そして一人でクルマに乗って、今度は奈良の神野山を目指します。(さすがに奥様は置いて・・)
行きついたところは、星撮りポイントとして有名なフォレストパーク神野山の近くにある茶畑です。
ここは「
お写ん歩」というカメラ屋さんのブログで知ったポイントなのですが、これまた凄く良いところ。
ココで、霜に覆われた茶畑が朝日に照らし出される瞬間を狙います。
気温はマイナス5度。
そして徐々に空が明るくなってきました。
CanonEOS6D + TOKINA16-28mmF2.8 16mm f3.2 1/30sec ISO1250
CanonEOS6D + TOKINA16-28mmF2.8 16mm f5.6 1/120sec ISO100
CanonEOS6D + TOKINA16-28mmF2.8 16mm f6.3 1/160sec ISO100
CanonEOS6D + EF50mmF1.8 50mm f6.3 1/200sec ISO100
白い霜に覆われたお茶の葉が、朝日を浴びて輝き出します。(うん、イイ・・)
ちなみにこのポイントでは、私以外にもお二人の方が撮影されていました。
そのうちのお一方は「
toshiのならまほろば」というブログを開かれている方で、何と先のお写ん歩の方ともお知り合いとのこと。
いやいや色々と楽しいお話を聞かせていただきました。ありがとうございました。
それにしても大阪近辺にも、行ってみたい所や撮ってみたい物がたくさんありますね〜。。。
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